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母乳で育児をすることの恩恵。

ただいま母乳育児歴2年と3ヶ月。 これから出産に向けてお母さん、そしてお父さんに母乳で育児をすることについて発信したいと思います。 まず第一に、最近ではお母さんがストレスなく子育てをするという流れから母乳ではなくてもいいという流れになってきていますが、変えるべきところはそこではなく周りの子育てに対するサポートです。 一人一人体質は違うために母乳の出がいい人、悪い人はいると思います。 心、体がバランスよく働いているのなら、母乳は基本的にでます。出るか出ないかに対する心配する必要はありません。 コミットして、もし最初でなくともパニックを起こさずに、反応せずリラックスすることが大切です。

わたし自身は母乳過多の体質なので、出過ぎて産後は乳腺炎などに悩まされていました。 そんなわたしも実は出産して2日間は全く母乳が出ていませんでした。

大切なことは、生まれてすぐに母乳がスムーズに出なくとも焦らないこと、ミルクで対応しないこと。

わたしは動物的に生きていることもあり、どこかで女としての自分の体を信じていることもあり母乳が出なかった時の大替ミルクなどの準備をせずに出産を迎えました。 そして乳首マッサージなど母乳に対しての用意も全くせず自分は絶対に母乳が出るに決まってる!という感覚です。 プライベート出産の記事でも伝えたとおり生まれたらすぐに彼は娘をわたしに託し、胎盤はまだ子宮の中にある状態でそのまま抱きしめすぐにお乳をあげました。 初めての体験で、わたし自身が出てるのか出てないのかわからないものでした。 娘は夕方に生まれたのですが、その後少し起きたり寝たりの後は夜泣きせずに朝までそのまま爆睡していました。 健康に、体重も十分に生まれた赤ちゃんは5日間分のお弁当を持参してきていると言います、だからこそ朝までお腹も空かずに寝続けていたのでしょう。 そしてわたしの授乳してみようという試みが始まります。 出ているのか出ていないのか、どのくらいの量が出ているのかわからない、わたし自身が助産師も何も介入しないお産を選んだからなのかもしれませんが全てが自分の感覚次第。 2日目にして、どうもあまり乳が出ていない、飲めていないことに気づきます。 それでも授乳をするという形だけはなんとか行う。 もし母乳で育てないのであれば、ここで大切なのは焦って粉ミルクなどを与えないこと。 まず第一に赤ちゃんも胎盤を通してご飯を頂いていました。 そのデトックスが必要です、新生児3週間前後は真っ黒な宿便のようなものが出ます。 それは溜まったものを出しているから、だからこそ最長5日間はあまり母乳がなくても大丈夫、そしてデトックスをしています。

そしてこの5日間という猶予もあなたが母乳でお母さんになるという胸が・ハートが・母乳が開く神聖な期間。

わたしは生まれて3日目にしてやっと母乳が正常に出ました。 その体験がすごく面白く、不思議な体験です。 初めて母になると新生児の繊細で脆さにあまりどう触っていいか戸惑う人は多いと思います。 触りすぎると良くないとか、壊れちゃわないかな~。とわたし自身もそんな気持ちがありました。 3日目、母乳があまり出ていないのをみていたわたしのパートナーに「素肌で胸の上に娘を母乳が出るまで置き続けるといいよ!」と言われました。これは後で調べてみると日本でいうカンガルーケア。カンガルーケアとは、ママが赤ちゃんを裸のまま、母親の胸の上で抱っこすることです。これはお母さんだけでなく親になる実感が沸きにくいお父さんにぜひぜひ実践して欲しいプロセスです。 ちなみにここではわたしも娘も上半身裸です。 わたしのハートのチャクラに娘のハートが重なる。 うつ伏せにして呼吸ができているのを確認しながら娘を置く。 <生きている>を感じる温度に、なんとも言えない暖かいエネルギー。 とっても気持ちよく、そしてこれがわたしの娘なのか~と感動しながら母になる実感が少しずつ湧いてきます。40分以上、胸の上に置いています。なんといってもこのプロセスが気持ちよく、心地いい。 すると次第にわたしのハートのチャクラが暖かくなり、拡大していくわたしのハート。 乳腺が開きミルクが流れていくのを感じます。 そしてミルクが出てきました、何もしてなくてもミルクが出てきたのです。 そこからわたしは母乳過多という道を歩むことになったのですが、母乳はアーユルヴェーダでは1番の薬。 母乳を使ってアイパックをしたり、遊びに来た友人などにも体験してもらったりと楽しく使いました。 当時日本に来ていて※母乳バンクでも働いていたこともあるブラジル人の友達は、わたしの母乳過多を見て、「ムチャアモール!(愛で溢れてるわね!)」と笑ってました。 ※(母乳過多のお母さんが母乳が足りないお母さんのために母乳を寄付しに行く施設です、ブラジルは一般的になりつつある。日本でもそんな風に足りないものはみんなが補う、リラックスして向き合えるようになっていったら良いな。)

2歳4ヶ月、今もまだ母乳育児を続けています。

正直母乳育児は粉ミルクを準備する必要がない以外はお母さんにとっては負担は大きいです。 寝かしつけでの添い乳をする癖をつけると入眠儀式が母乳必須になってしまい2歳になっても寝かしつけは授乳がなくては98%寝ないし(これに関しては添い乳には半年くらいまでは頼ってもそれ以降は違う方法で寝かしつける方が長い目で見て負担は減るし、赤ちゃんも入眠の仕方を学べます)、断乳するのも難しいし、母乳過多になると乳腺炎で苦しむし、逆に母乳が少ないと乳首かじられたり、足りないと泣かれたりもするし、、、そしてなんといっても授乳ホルモンによりホルモンバランスが良くない、つまるところ心の健康のバランスも下がります、そして睡眠時間も最低1年はまとまって取れません。 お母さんにとっては負担は大きい!でも、授乳は我が子とのたくさんの親密な繋がりを作る美しい行為です。 そして子供にとっても精神的な安定と健康面どの面からとってもメリットしかないもの。 新生児は目も見えず、乳首を通してコミュニケーションをとります。 乳首は母乳を出すだけではなく、赤ちゃんの唾液を吸い取り、唾液から我が子の情報を摂取しその子に向けたミルクをアレンジします。 母乳で虫歯になるなどという説はよっぽど砂糖の塊をお母さんが摂らない限りはないと体験を通して思います。 そしてお母さんが安心して授乳できず、社会復帰しなくてはいけない社会システムの不健康さを感じます。




授乳は神聖な女性性と出会うスペースでもあって、心の底からその授乳をするという行為。授乳する行為にコミットするということは母になるプロセスを助けてくれるものです。 授乳は神秘と子供との愛の繋がりを与えてくれるスペースです。 授乳を選んだのにもし授乳を機械的に、スマホやテレビなどを見ながらするのはお勧めしません。 365日1日に何度も何度も授乳をしているとどこかで等閑になってしまうかもしれません。 それでもできる限り神聖で純粋な今目の前に、ここにいる赤ちゃんに寄り添ってたくさん時間をかけて「わたしはあなたを大切にしているよ、あなたは価値があるよ。」という思いを行動で伝えてあげてください。 存在を祝福してください。 目を見ながら、撫でながら授乳をする。 毎回ではなくとも自分自身が繊細で多感な赤ちゃんと質の良い繋がった時間を共有しているということを念頭に置いて授乳をしてみてください。 それでもお母さんが余裕を持って、授乳や育児ができるのは周りのサポートがあってのもの。 子育では、一人では余裕を持って楽しくできません。 子育ては、一人で行うようにできていません。 社会が、まわりの仲間が、友人が、家族が、ご近所さんがみんなでサポートする、気にかける必要がある。 それも母親になってみないとわからないこと、もしまわりに子育て中の友人がいたらそれを念頭に置いてみてください。 小さな子供を持つ全てのお母さんを気にかけるあるべき社会に戻っていきますように。 迷惑をかけるから、誰もが迷惑をかけて大人になっているという受け入れ体制のある社会になっていきますように。 そしてお母さんが安心して授乳ができますように、安心して子供たちがミルクを飲めますように。

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